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雑。

都からだいぶ離れ、人など住んでいなさそうなほど草木が生い茂る森に神社があった。
『御電里(おいなり)神社』といい、何百年も昔に暴れていた悪鬼悪霊を陰陽師や巫女がこの神社に封印したと言われている。
現在ではその陰陽師のやら巫女やらの末裔である越野 杏子(こしのあんこ)が神社で巫女をしている。
彼女は女子高生ながら巫女もしている。高校二年生で先輩キャラも後輩キャラも出せる絶好の位置付けだ。
杏子が期末試験の勉強のため、英単語を小声で呟きながら境内を掃除していると突然化け物が現れた!なんと杏子の音読がかつての悪鬼悪霊を呼び覚ます呪文として認識されてしまったのだ!
神社から人里へ放たれる悪霊達。杏子は驚き腰を抜かすしかなかった。
そして悪霊達の親玉であろう化け物が現れる。
封印された怨みを陰陽師やらの子孫である杏子で晴らすべく襲いかかった!
だが、その時!

英雄がいた。
魔族が世界を統べる世界、人間である英雄の彼は単身魔族に立ち向かった。
人間は奴隷として魔族からこき使われ、差別を受け、なんかすごいことになっていたのだ。
英雄は負けた。
しかし人々ははなから英雄に期待などしていなかった。辛くて苦しい生活を何年も何十年も何百年もしてきた人間達にとっては奴隷生活が染み渡っていたのだ。今更魔族から解放されたところでどうでもよいのだ。
英雄なんて誰も望んでいないのだ。
今のこの生活が人間達にとって平和なのだ、奴隷生活が……。
――魔族の王子がいた。名はサーヴァンヌ・ミソニといった。
サーヴァンヌは花を慈しむような優しい魔族で、人間と仲良くなりたいと考えていた。
だがそんなことを父のウドルフ王が許すわけがなかった。
サーヴァンヌは父から徹底的に絞られ怒られ次期王として相応しい魔族になるため厳しい教育を受けることとなった。
そんなある日、サーヴァンヌの運命を変える日が唐突に訪れた。
それはサーヴァンヌが魔法詠唱時に映えるカッコいいポージングの練習をしていた時だった。
サーヴァンヌの練習を遠巻きから眺める一人の人間の少女がいた。
サーヴァンヌは少女に話し掛けたいと思ったが、父から厳しい厳しい教育を受けてきたので人間に話し掛けることにすらできなかった。
仕方なく少女を無視して練習を続けるが、しばらくすると少女のほうから話し掛けてきた。
「私ね、
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